カール・ベーム モーツァルト フィガロの結婚 K.492 その1

 カール・ベームがベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団、合唱団を指揮したモーツァルト、フィガロの結婚、K.492。ちなみに、ベームの初来日が日生劇場こけら落とし記念、ベルリン・ドイツ・オペラ公演だった。この時もフィガロの結婚があり、ライヴも残っている。

 序曲からモーツァルトの音楽がみなぎる。これはオットマール・スウィトナーも同じ。どちらもモーツァルトを得意としていた。フィガロ、ヘルマン・プライ。スザンナ、エディット・マティス。アルマヴィーヴァ伯爵、ディートリッヒ・フィッシャー=ディスカウ。伯爵夫人、グンドゥラ・ヤノヴィッツ。バルドロ、ペーター・ラッガー。マルツェリーナ、パトリシア・ジョンソン。ケルビーノ、タティアーナ・トロヤノス。ドン・バジーリオ、エルヴィーン・ヴォールファールト。ドン・クルツィオ、マーティン・ヴァンティン。アントニオ、クラウス・ヒルテ。バルバリーナ、バーバラ・フォーゲル。

 第1幕。フィガロとスザンナの新婚の部屋。フィガロがフィガロがプライの当たり役、憎々しいばかりである。マティスの素晴らしいスザンナが聴きもの。ラッガーのバルドロがフィガロへの復讐を誓う。マルツェリーナのジョンソンも一癖あり。しかし、この2人がフィガロの両親だとわかる。マルツェリーナとスザンナのやり取り。ここではマティス、ジョンソンが互角に渡り合う。スザンナがマルツェリーナを打ち負かしてしまう。ケルビーノが登場、伯爵に追われ、追放になると告げる。思春期の少年ならではの恋の芽生えを歌う。いよいよ、フィッシャー=ディスカウのアルマヴィーヴァ伯爵登場。理知的、かつ威厳ある一方、好色でスザンナに目がない。モーツァルトのオペラでは、フィッシャー=ディスカウの当たり役は少ない。その一つがアルマヴィーヴァ伯爵である。役にピッタリはまっている。ヴォールファールトのバジーリオも見事。フィガロが村人たちと共に、伯爵の徳を称え、結婚式へと急き立てる。プライ、フィッシャー=ディスカウのスリリングな共演がオペラを盛り立てている。「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」は絶品。名唱である。

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コメント: 2
  • #1

    太田誠介 (土曜日, 15 1月 2022 20:23)

    この録音は何度も聴きました 大好きです

  • #2

    畑山 千恵子 (土曜日, 15 1月 2022 22:49)

    フィガロの結婚の名盤です。オットマール・スウィトナーのものはドイツ語版ながら、名盤です。こちらもどうぞ。